小学校教師しゅんの青年海外協力隊ライフ

こどもの笑顔が世界をつくる。ボツワナの小学校で活動する青年海外協力隊員が、日々の活動やボツワナの文化、感じたこと・考えたことなどを発信していきます。

小学校の卒業試験

ボツワナでは、この時期に毎年小学校の卒業試験を実施します。

PSLE(Primary School Leaving Examination)といいます。

ボツワナは7年生まで小学校に通うので、7年生がその試験を受けます。

僕も初めて見るので、どんなもんかとワクワクしながら学校へ行きました。


いつもはにぎやかな学校が、今日は静まり返っています。


(静かに。試験中。)

7年生だけでなく、下の学年も静かにしなければならないようです。


教頭先生が試験場になっている教室のまわりを巡回しています。

「今日の私の仕事は他の子供たちをここに近づかせないようにすることよ。」

僕も教室の様子を写真に撮ろうとしたら、止められてしまいました。

すごく緊張感があります。

前日に校長先生が「事によっては逮捕されちゃうわよ」と言っていましたが、あながち冗談ではないのかもしれません。


試験監督は6年生の先生たち。

7年生の担任の先生たちは監督することができません。
不正防止ですね。


試験の問題用紙が欲しいと校長先生にお願いすると、24時間経たないと誰も見てはいけないことになっているとのことでした。

しっかりしてるんですね。



7年生が教室を荷物置き場に使うので、青空教室を開いているクラスもありました。

こういうのもなんかいいですよね。
みんなちょっと特別感があって楽しそう。


いつも僕が算数を見ている5年生のクラスも、明日から月末テストだということで復習をしていました。

なんで固まってるんだろう…?笑


担任のマーティが、模造紙にテスト問題を書いています。

月末テストでは、前に貼られた問題を見て自分のノートに答えを書きます。



試験が終わって、7年生は13時ごろにやっと給食です。
いつもは11時に給食なので、今日はだいぶ遅かったです。お疲れさまでした。


7年生の先生たちに聞いたところ、このPSLEは来週の水曜日まで続くとのこと。

長い…そんなにやるのか。笑
日本のセンター試験より長いですね。


7年生の先生たちが「ちゃんとみんな合格するといいな」と言っていたので、

「合格しないと中学生になれないの?」と聞くと、

みんな中学生にはなれるとのことでした。

留年はあるけど卒業できないことはない、と。

ちょっとよくわかりませんでしたが、不合格だとその年には中学生になれないのかな?

もうちょっとこれから詳しく聞いていこうと思います。


この時期、7年生の先生たちはすごく大変そうです。

独立記念日に合わせて1週間あったホリデーの期間も、7年生の子供たちと先生は学校に来て勉強していたようです。

PSLEが終われば、7年生の先生たちは振替休日か取れるそうです。
あともう少しですね。


「日本にはこういう卒業試験はない」というと、先生たちはびっくりしていました。

卒業試験があるのとないのでは、どちらがいいのでしょうか。

卒業試験があることで、小学校の内容を振り返るいい機会になっているような気はします。

一方で、勉強の目的が「試験をパスすること」になっていて、本来の人格形成を目的とした教育とは離れてしまっている気もします。


他の国ではどうなのでしょう。

たしかハリー・ポッターシリーズでは、毎年進級試験がありましたね。
イギリスではそれがスタンダードなのでしょうか。

ボツワナもイギリスの影響を大きく受けているので、似てるかもしれませんね。


この「教育におけるテストの功罪」ということは、今後考えていきたいテーマの1つです。



とにかく、7年生のみんな、来週の水曜日まで大変でしょうけど、がんばってほしいですね。

それぞれの努力が身を結びますように。




それでは。シャープ!👍



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