小学校教師しゅんの青年海外協力隊ライフ

こどもの笑顔が世界をつくる。ボツワナの小学校で活動する青年海外協力隊員が、日々の活動やボツワナの文化、感じたこと・考えたことなどを発信していきます。

ボツワナにもPTAがある

今日は放課後に、保護者会がありました。

ボツワナの先生たちは、「PTA」と呼んでいます。


「PTA」とは、みなさんもご存知の通り、「Parent-Teacher Association」の略です。

「保護者と教職員の組織」って感じですね。


ボツワナでも同じように「PTA」と呼ぶとは、ちょっと驚き。


今回は、40人くらいの保護者が出席していました。

保護者全体の代表として来てるのか、それとも来れる人が来てるのかはちょっと不明。
今度聞いてみようと思います。


今回の議題はこんな感じ。

黒板に貼ってあったものを持ち帰らせてもらいました。笑

訳すと、

【議題】
・お祈りー保護者(Mr. Tshetlhane)
・ご挨拶ー校長
〈報告〉
・授賞式ーMrs. Thupe
・読書チャレンジーMrs. Modise
・幼児クラスの卒業式ーMs. Mookotsane
・感謝の言葉ーPTA会長
・終わりのお祈りー(Mr. Tshtlhane)

という感じですかね…。


ボツワナでは、こういった保護者会や、先生たちの研修会などでも、必ず最初と最後にキリスト教のお祈りが行われます。

このあたりは、日本との違いを感じますね。


最初に、校長先生のご挨拶から始まりました。

いつも本当にハキハキと話されていて、聞き取りやすいです。

まあ僕は全部ツワナ語なので何を言っているのかさっぱりわかりませんが。笑


続いて、プライズギビング(授賞式)について、トゥーペ先生から説明がありました。

プライズギビングとは、成績が優秀だった生徒が授賞される式典のようなものだそうです。

まだ僕も経験していないので具体的にどのようなものなのかはわかりませんが…。

そろそろ年度終わりなのに、卒業式の話題がまったく出ないので、それに代わるイベントなのかなとも思っています。


こちらも持ち帰らせてもらいました。

式典を行うにあたって、食事などを用意するために子供たちから寄付を募るという内容のようです。


これに対して、保護者の方々から質問が続出。

お金のことになると、みんなめちゃめちゃ真剣です。笑


ボツワナの人たちは、こういう人が大勢いる場でもみんな堂々と自分の意見を表明します。

そこは日本人ももう少し見習うべきかもしれません。

ただ、いかんせんみんなしゃべり出すと長い。笑

この話題だけで、1時間もかかってしまいました。


読書チャレンジのイベントの話題でも、記念に作るTシャツに「2019」を入れるか入れないかで大論争が巻き起こります。笑

この話題でもたっぷり1時間。

結局、「2019」を入れなければ来年も使えるから良い、ということで話がまとまったようです。


それ以外の話は割とすんなり進みましたが、終わってみればもう始まってから2時間半。

ツワナ語がわからない僕にとっては正直かなりキツい時間でした。

もっと聞き取れるようになりたいなぁ…。



今日保護者会を終えて感じたのは、日本との合意形成の仕方の違いです。


ボツワナでは、このような全体の意思決定の場でも、かなりの数の質問が飛び交い、みんなで合意形成を図っていきます。

なので、意思決定をするまでにかなりの時間がかかります。

日本人の僕からすると、「もう少し事前にちゃんと案を固めておけばいいのに」と思ったりもします。

でもその反面、みんな自由に質問できるし、一度決めてしまえばみんな納得して行動することができます。


日本では、全体の意思決定の場に行く前に、事前に少人数で話し合いを持ち、ガチガチに固めておくパターンが多い気がします。

意思決定をスムーズに行うためですよね。
スピード感的にはやはり日本のやり方のほうが早いと思います。

一方で、事前に固めていることがみんなわかっている分、けっこう、質問する側は気を遣います。

質問したら「空気の読めない人」だと思われてしまうこともあるような気がします。

また、案を持ってきた側は質問が出ると、事前に何人かで話していることが裏目に出て、柔軟に対応できなかったりします。

おそらくこういう理由から、日本のPTA総会ではよく、参列者が提案に対してひたすら拍手をする光景が生まれるのではないでしょうか。


それぞれ長所と短所があるので、どっちが良いと言うつもりはありません。

どちらのやり方もそれぞれ、自分たちの気質にあったやり方なんじゃないかと思います。

一口に「ボツワナ」「日本」と言っても、場所によってやり方は違うでしょうし。
どのような話し合いの場なのかによっても違いますし。


ただ、両方をうまく組み合わせて、

みんなが自由に質問して納得して、かつ素早く意思決定できる話し合いができたらいいのにな、

というようなことを、全然理解できないツワナ語の嵐を聞きながら、ぼんやりと考えていた保護者会でした。笑



それでは。シャープ!👍



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