牛一頭を受け取りに
牛まるごと一頭分のお肉を受け取りに行く仕事を頼まれたので、同僚のマーティ先生と、レウェ先生と一緒に行ってきました。
明日学校で行われる、「プライズギビング」というイベントのためのお肉です。
※牛が解体された画像が続くので、苦手な人は見ないでください。
ドライバーさんを1人雇い、荷台に乗って出発。
ハンチの街から少し離れ、ブッシュの中に入っていきます。
かなりのガタガタ道。
学校から20分くらいで、お肉の解体場に着きました。
少し時間があったので、中を見せてもらいました。
す、すごい…。
解体された牛さんの体が、たくさんぶら下がっています。
僕は大学時代に、叙々苑や地元の焼肉さんでバイトしていたので、ある程度お肉の塊は見慣れています。
でもここまではさすがにはじめて。
ひたすら、驚嘆していました。
それを見て笑うボツワナ人たち。笑
僕は気分が悪くなったりはしないんですが、苦手な人が見たら、けっこうキツいんだろうな…。
さらに奥を見せてもらうと…
真っ二つになっています。
解体途中のようです。
近くには、牛さんの生首が無造作に転がっていました。
車に運び入れる前に、荷台に牛の皮を敷きます。
これをマットにして、肉が汚れるのを防ぐそうです。
解体場のおっちゃんたちが、お肉をどんどん車に運び込んでいきます。
イェーイなんつって。
これが積み終わった状態。
ここから学校に戻り、今度は自分たちでキッチンに運び込みます。
そう、素手で。
ほんの少し前まで生きていたお肉の温かさと、ずっしりとした重みを感じながら、ひとつひとつ運んでいきます。
キッチンに運び終わった状態。
丸々一頭なので、胃袋、心臓、肝臓、肺など、ふだん目にしないようなお肉も勢ぞろい。
運んだら、手が血で真っ赤になりました。
最後に、マットとして敷いた皮をたたんで、キッチンの外に運んでおしまい。
その光景を見て、なんだか当たり前のように凄いことをやってるな、と自分の感覚と行動のギャップを感じ、苦笑してしまいました。
そんな僕を見たレウェ先生が一言、
「ウェルカム トゥ ボツワナ」
あははと笑いながら、そうかこれがボツワナなんだなと、妙に納得してしまいました。
ボツワナは牛肉で有名な国なので、みんなこういう光景も見慣れているのでしょう。
かわいそうだから、環境に良くないから、あるいは宗教で禁止されているからという理由で、お肉を食べないようにしている人も、世界にはたくさんいます。
僕も最近、牛肉が環境に良くないこともあるということを知り、少し意識して食べる機会を減らそうかなと考えています。
それでも僕は、食べるという選択をしています。
食べるからには、しっかりと命に感謝して食べようと思います。
こうやって実際に解体されているところを見ると、その気持ちは強くなります。
牛さん、ありがとう。
いただきます。
明日はプライズギビング。
楽しみです!
それでは。シャープ!👍
ここまで読んでいただきありがとうございます。
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