小学校教師しゅんの青年海外協力隊ライフ

こどもの笑顔が世界をつくる。ボツワナの小学校で活動する青年海外協力隊員が、日々の活動やボツワナの文化、感じたこと・考えたことなどを発信していきます。

3ヶ月間の活動の振り返り②

活動の振り返り、その2です!

① 現地の人々との信頼関係づくり
② 配属先のニーズ・課題の把握
③ 現地での授業に慣れること
④ 生活環境・習慣の確立

①と②に関しては活動の振り返りその1に書いたので、③と④について書いていきたいと思います。

その1はこちら
3ヶ月間の活動の振り返り① - 小学校教師しゅんの青年海外協力隊ライフ


③現地での授業に慣れること

達成度:★★★★☆

<できたこと>

・板書計画の作成、実践

授業を行う際には、板書計画を作って臨みました。

日本でもよく作っていましたが、ボツワナに合った板書計画を意識しました。

ハンチ小学校の黒板は、特徴的な形をしており、4つに分けて考えるとすっきりします。


まず意識したのは、授業のゴール・ねらいをしっかりと書くことです。

これは日本の学校でも同じですが、授業のねらいを子供たちに意識させることで、意欲を高めたり、見通しをもって学習に取り組んだりすることができます。

ボツワナでは黒板にねらいを書く習慣がないので、まずは自分からということでやってみました。

これは新学期でも続けて行なっていこうと思います。


次に意識したのは、言葉の意味をしっかりと教えることです。

ボツワナの子供たちは算数用語を英語で覚えなければならないので、大変です。

単語の意味が分からないと、テストの問題も読むことができません。

子供たちは自分の教科書をもっていないので、ノートに写したものが自主学習の教材のすべてになります。

ちゃんと復習ができるように、言葉の意味をしっかりと板書するようにしていました。


最初は、1つのトピックを扱うだけでもかなり時間がかかってしまっていました。

なので、書くことをできるだけ少なくしたり、練習問題を精選したりして、時間内に終わるようにしていきました。


教科書だと言葉の定義が難しかったり、例題としてイマイチだなというときは、データ化して持ってきた日本の指導書や、インターネットの「Fun with Math」というサイトを参考にして授業を組み立てました。



・語学力の向上

算数を英語で教えるとなると、今まで知らなかった単語がわんさか出てきます。


問題:次の図形を、すべて英語で答えなさい。

①正方形 ②長方形 ③直角三角形 ④二等辺三角形 ⑤正三角形 ⑥平行四辺形 ⑦ひし形 ⑧台形 ⑨立方体 ⑩直方体


いくつ答えられましたか?
答えはこの記事の最後に載せておきます。笑


実際に授業をしたことで、これらの算数用語の英単語を覚えることができたのは、今後の活動を進めていく上でも大切なことだったと思います。


また、授業で使えるツワナ語もいくつか覚えました。

「Reetsang(聞きましょう)」、「Emang(立ちましょう)」などです。

やはり、指示語は現地語を使った方がよく聞いてくれる気がします。


それから、これは語学力というのか分かりませんが、子供たちを叱るときのトーンも学びました。

日本と同じようなトーンで叱っても、ボツワナの子供たちはあまり聞いてくれません。

そこで、現地の先生たちのトーンを真似してみると、聞いてくれるようになりました。

叱る時のトーン、声色って、国によって違うんだということを知り、驚きました。



<反省>

・まだまだ語学力が足りない!

まだまだ、算数用語で知らない単語はいっぱいありますし、理科用語はほとんどと言っていいほど分かりません。

ツワナ語ももっと話すことができれば、さらに学習効果は高まっていくと思います。

もっともっと時間を見つけて、勉強できれば良かったなと思います。

夏休みの間に教科書を一通り読んだり、ツワナ語の勉強をしたりして、より子供たちに伝わる授業ができるようにしていきたいと思います。


④生活環境・習慣の確立

達成度:★★★☆☆

<できたこと>

・快適な住環境づくり

ハンチに来てから1ヶ月ほどは、ゲストハウスに泊まり込んで、家探しに奔走していました。

赴任前に家を用意してくれるようJICAがボツワナの教育省にお願いしてくれていたのですが、結局間に合わず。
自分で家を探すことになりました。

教育省側と金銭についてのごたごたも少々ありましたが、なんとか無事に今の家に移り住むことができました。

自宅について書いた記事はこちら
自宅を大公開!! - 小学校教師しゅんの青年海外協力隊ライフ


協力してくださったJICAスタッフのみなさんと、ハンチ小学校の校長先生、そしてオーナーでもあるモディセ先生に感謝です。

引っ越してからは、必要なものを買い揃え、なんとか生活していけるようになりました。



<反省点>

・規則正しい生活習慣

生活リズムが狂うときが多々あったなぁと感じています。

それは、新しい環境にまだ慣れていなかったということもあったかと思います。

学校から疲れて帰ると、家の中は昼間あったまった熱気が半端じゃないです。

何もする気が起きません。

かと言って外に出ても灼熱の太陽です。

ソファでぐったりと休んで、夕方になって涼しくなるのを待ちます。

そうすると、洗濯の時間が遅くなり、料理とごはんの時間が遅くなり、ブログを書くのも、シャワーを浴びるのも遅くなり・・・

結局寝るのが遅くなってしまいます。

そうすると、次の日フルパワーで活動できないという、悪循環に陥ってしまいます。


やりたかったツワナ語や英語の勉強も十分にできておらず。

今後は、やるべきことを整理して、時間を決めて確実に行い、やりたいことをやる時間をしっかり確保していきたいと思います。


あと、料理をするのに慣れていないから、億劫になってしまっているというのもありますね。

がんばって、慣れていきたいなと思います。



生活環境・習慣の確立は、4つの目標の中では1番活動から遠い目標でしたが、1番時間がかかりました!

訓練中から、「最初は生活を作るのに精一杯で、活動どころじゃない」ということを聞き、正直「そんな大げさな」と思っていましたが、本当でした。笑

やっとこさ生活が落ち着いてきたので、さらに生活リズムに磨きをかけて、活動でも私生活でも、やりたいことをどんどんやっていければと思います!



以上、3ヶ月の振り返りでした!

ひゃー、長かった。簡単に書こうと思ったら、たくさん詳しく書いてしまいました。


でも、こうやって振り返るのも、今後の活動を考えていく上でとても大切なことですよね。
僕も書いているうちに、自分の中の考えが整理されていきました。


できたことには自信を持って、反省点は謙虚に改善していきます。

もっともっと、活動を充実させていきたいと思います!


任期終了まで、あと482日。

それまでに、自分にはいったい何が、どれほどできるのでしょう。

1日1日を、大切に過ごしていきます。


応援してくれている日本のみなさん、そしていつも助けてくれるボツワナのみなさん、いつもありがとうございます。

みなさんのおかげで、僕は今最高に幸せな日々を過ごしています。

本当に、感謝が尽きません。

これからも、温かく見守っていただければと思います。



それでは。シャープ!👍



【問題の答え】

①正方形 square
②長方形 rectangle
③直角三角形 right triangle
二等辺三角形 isosceles triangle
⑤正三角形 equilateral triangle
⑥平行四辺形 parallelogram
⑦ひし形 rhombus
⑧台形 trapezoid
⑨立方体 cube
⑩直方体 cuboid



ここまで読んでいただきありがとうございます。

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